2009/10/30

村上龍 裏JMMの海岸 Q:1035

Q:1035
 日本航空の再建計画が話題になっています。わが国には、もう1つ全日空という航空会社がありますが、日本航空は、国を挙げて救済するほど、必要な企業なのでしょうか。

編集長 村上龍 ジャパン・メール・メディア

 JAL の歴代経営者にこれだけは言っておきたい、「恥を知れ!」。

 アメリカの大手金融機関にはじまってGM やクライスラー、日本ではJAL。”民間企業であっても一定規模の企業が経営に失敗したら、国家が救済の手を差し伸べる”。...非常に高度に発展し成熟した経済は、それを常識とするのか? おかしくないですか? 僕は断固として救済反対です!

 これらの企業の経営者や従業員は、経営が順調な時には信じられないほど高額な報酬を堂々と取ってましたよね。それこそ皆の羨望の的です。でも民間企業であるが故に誰も文句を言うことは出来なかった。それが経営難に陥った。本来であれば、先のリターンと同じ振幅のマイナスリターンがあって然るべきで、過去の蓄財を放出するくらいの事は起きても不思議ではないでしょ! それなのに税金を使って救っちゃうんですよ!

 まさにノーリスクハイリターンの世界です。公務員よりも質が悪い。何のリスクも取らないでぬくぬくと生きる人達が、僕は大嫌いです。

 ☆ 村上龍 裏JMMの海岸

2009/10/20

加藤和彦 / あの素晴しい愛をもう一度

LINK

 加藤和彦の死は、いまだに受け容れ難い。何故自殺なのか? とびきり幸せな人生を歩んでいると感じていても、自殺しなけれはならないような暗黒の闇は、知らず知らずのうちに忍び寄ってくるのか?

 我が家は森林の中にある。友人を何人も呼んで屋外でよくバーベキューをする。10時間以上に渡って火を囲む場合も多い。お昼から始めても最後は星空の下だ。このバーベキューに必ずギターを持ってくる奴がいて、酔いがピークになる頃にはいつも全員で大合唱となってしまう。いい歳のおじさん達が夜中に外で歌っているのだから、きっと異様な風景なのだろう。

 その中で定番となっている曲がある。加藤和彦の「あの素晴しい愛をもう一度」だ。僕はこの曲を歌いながら泣きそうになる時がある。何故泣きそうになるのか考えた。それは皆で過ごすその一瞬に、この上ない幸せを感じるからなのだと思う。それを引き出しているのはこの曲が持つ力に違いない。

 この曲をこれからもずっと歌い続ける...ご冥福をお祈り申し上げます。

 ☆ Rock Blog 天国の海岸

2009/10/19

サディスティック・ミカ・バンド / 黒船

サディスティック・ミカ・バンド 黒船

 加藤和彦が亡くなった。鬱病の悪化による自殺だという。

 本当に意外だ。加藤和彦から”自殺”とか”鬱病”などという言葉を連想する者が、いったいどれだけいるだろうか? 僕の目にはいつだって活き活きと写っていたし、どの時代においてもカッコよかったし、彼の人生が羨ましかったし、あのように生きたいという手本のような人だった。

 高校1年の文化祭で、先輩のバンドがサディスティック・ミカ・バンドの「黒船」に収録されている「塀までひとっとび」を演奏した。これがとんでもなくカッコよく、それを機にミカ・バンドを聴くようになった。伝説となったロンドン公演の話を知った時には、胸のすく思いをした。ロックミュージックに敏感なロンドンっ子を、日本人がライヴパフォーマンスで魅了したのだ! この事実はティーンエージャーだった悩める僕にとって、とても重大な事件となった。

 国家や大きな団体の後押しがなくとも、人は単身海外に飛び出し成功を収める事が出来る、それを僕に証明してみせたのが加藤和彦だ。

 ☆ Rock Blog 天国の海岸